7月26日 03:50 ベイサイドマリーナ 出港 26日天気図
今回、片道55マイルの外房鴨川へ行く予定であったが、結果、洲崎沖で鴨川行きを中止した。
昨夜21時にパンタレイ入りし、出港準備。高温多湿で、デッキは夜露に濡れている。不快で、仮眠もとれるような状況ではない。3:50出港、朝鮮半島付近には台風10号から変わった前線を伴う温帯低気圧があるが、太平洋高気圧があまりにも強く現時点ではその影響はない。午後吹く南寄りの風になる前に、如何に風を捉え、房総半島南端まで行けるかが、午前中の課題である。が、しかし、デッキが夜露に濡れることからして当然であるが、無風状態である。エンジン使用。
既に下記の警報・注意報等が、海上保安庁から発令されている。
※濃霧警報:東海・関東水域
※濃霧注意報:横浜・湘南・三浦半島・房総半島全域
※浦賀・中ノ瀬両航路に、対象船舶(巨大船)に対する航路外待機指示
東京湾の南流に乗り、5:00には観音崎に差し掛かるが、その 観音崎に靄 がかかり始める。通過後、あっという間に濃霧に覆い尽され、100m先の小さな漁船以外は見えなくなる。恐らく視程2~300mといったところ。気温も下がり、髪の毛から水滴がしたたる程である。レーダーを持たないので、他船との衝突の恐怖感がつのる。瞼を閉じて道を歩くようなものである。その後、6:30頃からは晴れ間が見え始め、ほっと一息である。
館山湾沖から州崎沖にかけての東京湾口で、巨大船 が止まっている。見えるだけでも5~6隻ほどある。霧が完全に晴れない中、微速前進 で霧笛を鳴らしながら進む船もあり、浦賀・中ノ瀬両航路に対する航路外待機指示によるものと思うが、なかなか珍しい光景である。
8時を過ぎても相変わらずの無風状態である。このままエンジンを使用して、当初の目的通り鴨川へ行くことは可能だが、この気圧配置からして、恐らく明日27日も同様な状態が続きそうである。廻航ならいざ知らず、その航程をほとんどエンジン使用では、ヨットの体をなさない。08:30州崎沖にて鴨川行きを中止し、ベイサイドへ帰港することにした。
城ヶ島沖に向け針路を換える。この辺まで来ると黒潮の支流も入って来ていてるせいか海の色も違う。また、魚影も濃くなる。小魚の群れが大きな魚に追われ、あちらこちらでさざ波を立てている。所謂ナブラである。掛かったシイラ も1メートル級で、最近釣ったものの中では最大である。いつもの様にリリースする。
久里浜の火力発電所が見え始めた頃から、南よりの風が強まり、東京湾の北流と相まって、6~7ノットで快走。15:00ベイサイド入港。
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