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伊豆大島クルージング

平成26年9月13日(土曜)~9月15日(月曜)

9月13日 03:10 ベイサイドマリーナ 出港        13日天気図

 久々のクルージングである。今年は、太平洋高気圧の勢力が弱く盆以降天候不順で、既に秋の気配が濃厚である。10月半ばまで酷暑が続いた昨年とは大きな違いである。オホーツク海方面からの寒気が南下し、関東でも落雷や突風そして今年特徴の大雨が突発的且つ局所で発生している。添付の地上天気図では一見安定にありそうだが、上空の寒気の影響か、この未明のベイサイドマリーナでも、北よりの風が少々強い。

 行先を大島かそれとも前回の雪辱で鴨川にするか、出航後の海況により決めることにする。観音崎で日の出を迎へ、海面状況とその腰の強い北東の風からして、大島の波浮へ向うことにする。館山湾沖で真ランニングに近い状態になり、10m/secを越える風の風圧により、スプレッダーの角でメインセールに穴が空いているのを確認、補修が必要。

 ほぼ、ランニングからクォーター気味の風を受け、まあ、順調に航跡を刻む。明日も同じような気圧配置且つ寒気が南下していれば帰りは向い風になる。あまり芳しくない気配である。13:30分波浮入港。波浮は、昔からプレジャーボートを受け入れる大らかな気風があり、漁協前の一部の岸壁を除けば、ある程度自由に岸壁を使用できる。係留料も要求されずプレジャーボートに取っては有難い港である。


9月14日 08:10 伊豆大島波浮 出港           14日天気図

 日付が変わる頃から北東の風が強まり、湾口から係留中の本船にもさざ波が押し寄せ、小刻みに船体を揺らしているのをバースに横になりながらも感じ、朝までにこの風が収まるか、または、風向きが変わることを願いながら微睡むも、風変わらず。

 出航後湾口当りで、風力6程度だろうか白く泡立った波頭が広がっているのが確認でき、進むべき三浦半島方面からの北東の風である。当然まぎって進むことになり、その分航程が伸びる。事実今回、保田まで直進では33マイル程だが、結局46マイル程度走った事になる。瞬間、まだ日程に余裕があるので出港を取りやめようかとも思ったが、今がピークで、昨日と同様午後には多少は弱まるだろうとの希望的観測の元、強行することにする。

 実は隣に係留していたヨット二艇も既に出港していて、ヨットマンの勇気と決断には尊敬の念を抱くが、そのうち一艇(32フィートほど)には男女併せて11人が乗り合わせ、デッキに所狭しと座っている。昨日は追っての風を利用し、苦無く波浮まで来たものと思うが、今日は違う。恐らく海況も理解できず、大きく揺れるデッキで、波しぶきを浴び、酔いに耐えることを強いられる人たちが居るはずである。私がその船の艇長なら、少なくとも女性達にはフェリーで帰ることを勧めたと思う。

 午前中は、メイン1ポイントリーフ&ストムージブで、平均6.5ノット程で走ることができ、房総の野島崎沖まで到達する。その後、予想通り風は落ち、州崎沖からエンジンを使用し、16:40保田入港。


※当該ヨットの縮帆(リーフ)について考えてみた。バリエーションは下記の通り。今回は、5段階目に当る。

1. フルメインセール クルージングジェネカー
2. フルメインセール No1ジェノアジブ
3. フルメインセール レギュラージブ
4. メイン1ポイントリーフ レギュラージブ
5. メイン1ポイントリーフ ストームジブ
6. メイン2ポイントリーフ ストームジブ
7. メイン2ポイントリーフ 上げず
8. 上げず ストームジブ


9月15日 06:20 保田 出港  

 風無く、エンジン併用で帰路につく。

 横浜ベイサイドマリーナ10:10入港 クルージングビデオ