7月2日 8:50 ベイサイドマリーナ 出港 2日天気図
横浜や三浦半島に濃霧注意報も出ていて、観音崎の灯台も薄っすらと靄がかかっている。2ノット程の北流に当たらない前に観音崎を通過できた。風は少しずつ強まり、鋸南沖位からは南南西の風が10m程度になる。その後もこの南西寄りの風は、ベイサイドへ戻るまで止むことはない。
冨浦は初めての港で、浅瀬も多く要注意である。先ず、富浦沖灯浮標を目指すことになるが、浮島付近からは波高も増す。何度かタックを繰り返し、黄色に真ん中が黒の富浦沖灯浮標をかわすと、豊岡泊地は目と鼻の先であるはずだが、初めてということもあり、何処が港か視認できない。
チャートを頼り、富浦沖灯浮標からコンパス方位170°で、5ノット弱で13分走り、そこで90°に転向して、約1マイル走れば豊浦泊地のはずである。間違えれば座礁の危険性もあり、緊張の度合いも一気に高まる。
90°の転向地点でセールを下ろす。風波が高い中、多少時間が掛かったものの、私の直感では、丁度良い位置に流されたはずである。追い波を受けながら自信を持って進むと、波けしブロックが視認できた。間違いなく豊浦泊地である。見事どんぴしゃりである。
無事15:00に入港するが、当該港は南西方向の風に弱く、指定された北側には着岸は無理である。水深が浅いと言われた南側にキールが当たる危険性はあるものの満潮に近いので、着岸することにした。今日は中潮で、干満差が70センチ程度であることが幸いした。
当該港は、大時化や満潮等条件が重なった時には、波が岸壁を洗いそうである。逆に干潮時には、岸壁にフェンダーは付いていないので、牡蠣殻の付いた岸壁に難儀しそうである。プレジャーボートには来づらい港かもしれない。
波けしブロックと3m程ある岸壁を超えて波しぶきが停泊中の本船に降り注ぐ。3日の未明に満潮をむかえるとまた同様である。風はさらに強まり、海上保安庁の海上気象通報を携帯で頻繁に確認すると、伊豆大島で南西の風16m、洲崎で14mといたところで、収まる気配がない。一晩中、船は揺れ、上空はゴーゴーと音を立てている。
7月3日 07:10 富浦豊岡 出港 3日天気図
思いも通じず依然風波はあるが、しかし、太陽が昇れば不思議と勇気がでてくるものである。月曜は仕事もあるし、もう一泊すると干満差が倍の150センチになってしまう。いざ出港である。
出港すると波高はあるものの、風は落ちた様である。思っていたよりも難儀することなく富浦沖灯浮標をかわすことができた。後は、南西の風を追手にして順調に航跡を刻む。その後、観音崎を通過してから恐らく14~5mまでに風が強まり、メインをフルにしていた分、ベイサイド沖でのセールダウンに難儀する。
ベイサイドマリーナ 11:30 入港 クルージングビデオ
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